村上春樹さん『第4回 日伊ことばの架け橋賞』を受賞!!
村上春樹さん(76)が、イタリアで出版された優れた日本文学の著者と翻訳者に贈られる『第4回 日伊ことばの架け橋賞』を受賞しました。
対象作品は、最新長編小説『街とその不確かな壁』(新潮社/2023年刊)。翻訳者のアントニエッタ・パストーレさんとともに、その文学的価値が高く評価されました。
授賞式は10月8日、東京都内のイタリア文化会館で開催。
村上さんはスピーチで、「この賞をいただけたことは、小説家としても、翻訳家としても非常に光栄です」と語り、「翻訳は究極の精読であり、僕は翻訳を通じて多くの大切なことを学んできた」と、翻訳に対する深い敬意を示しました。
1980年代にイタリアとギリシャで暮らした経験を持つ村上さんは、当時ほとんど見られなかった日本文学が、今ではイタリアの多くの書店に並んでいることを「夢のよう」と振り返り、翻訳者や出版社、読者への感謝の言葉を述べました。
文学と言葉の力で国を超えて心をつなぐ──村上春樹さんの作品が、再びその橋渡し役を果たしています。
▼日伊ことばの架け橋賞 公式HP▼
https://iictokyo.esteri.it