自伝的エッセイ集『職業としての小説家』9月刊行
村上春樹さんのエッセイ集『職業としての小説家』が、9月10日に刊行されます。
同書は文芸誌『MONKEY』で連載中の「村上春樹私的講演録」に書き下ろしを加えた自伝的エッセイ集。
はじめて本格的に、自身の小説の現場と、それを支える文学への、世界への考えをめぐって語り尽くした、読者待望の一冊が登場です。
世界的に高い知名度を誇りながら、これまで多く神秘のヴェールに包まれてきた<作家・村上春樹>のなりたちを、全12章のバラエティ豊かな構成で、自伝的な挿話も存分に盛り込みつつ、味わい深いユーモアとともに解き明かしていきます。
芥川賞、ノーベル賞など、時に作家の周辺をいたずらに騒がせてきた「文学賞」の存在について、彼自身はどう考えているのか。なぜ、どのような形で、ある時から日本を出て、いかなる試行錯誤と悪戦苦闘を経ながら、世界へ向かう道を歩みはじめたのか。<3.11>を経たこの国のどこに、問題があると見ているのか。そもそもなぜ、彼は小説家という不思議な職業を選び、以来、40年近くの長きにわたり、衰えぬ創造力で書き続けているのか──
それらすべての問いに対する、村上春樹の誠実で力強い思考の軌跡が、ここにある。
「MONKEY」大好評連載の<村上春樹私的講演録>に、大幅な書き下ろし150枚を加え、読書界待望の渾身の一冊、ついに発刊!