村上春樹研究所HOMEへ

村上春樹研究所 > 村上春樹の名言集 > 羊をめぐる冒険

「羊をめぐる冒険」の名言集を紹介

「羊をめぐる冒険」の名言集

羊をめぐる冒険の名言集

羊をめぐる冒険

出版社:講談社文庫
単行本発売日:1982/10
文庫:上268ページ 下257ページ

(上)P.58:ガール・フレンド
「私たちはお友だちになった方がいいと思うの。もちろんあなたがそれでよければの話だけれど」

(上)P.99
我々は偶然の大地をあてもなく彷徨っているということもできる。ちょうどある種の植物の羽根のついた種子が気紛れな春の風に運ばれるのと同じように。
しかしそれと同時に偶然性なんてそもそも存在しないと言うこともできる。もう起こってしまったことは明確に起こってしまったことであり、まだ起こっていないことはまだ明確に起こっていないことである、と。つまり我々は背後の「全て」と眼前の「ゼロ」にはさまれた瞬間的な存在であり、そこには偶然もなければ可能性もない、ということになる。
しかし、実際にはそのふたつの見解のあいだにたいした違いはない。それは(大方の対立する見解がそうであるように)ふたつの違った名前で呼ばれる同一の料理のようなものである。

(下)P.201
「一般論をいくら並べても人はどこにも行けない。俺は今とても個人的な話をしてるんだ」

(下)P.204
「俺は俺の弱さが好きなんだよ。苦しさやつらさも好きだ。夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ。どうしようもなく好きなんだ。君と飲むビールや……」

アマゾンの詳細ページへ

 
ページトップへ