長編小説
騎士団長殺し
出版社:新潮社
発売日:2017/2/24 単行本:第1部 376ページ、第2部 544ページ
物語はここからどこに進んでいこうとしているのか?その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
出版社:文藝春秋
発売日:2013/4/12 単行本:376ページ
良いニュースと悪いニュースがある。
多崎つくるにとって駅をつくることは、心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは……。
1Q84
出版社:新潮社 発売日:[BOOK1,2] 2009/5/29、[BOOK3] 2010/4/16
単行本:BOOK1:554ページ、BOOK2:501ページ、BOOK3:602ページ
2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。
アフターダーク
出版社:講談社
発売日:2004/9/7 単行本:288ページ
真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。「風の歌を聴け」から25年、さらに新しい小説世界に向かう村上春樹。
海辺のカフカ
出版社:新潮社
発売日:2002/9/12 単行本:上397ページ、下429ページ
15歳の誕生日、少年は夜行バスに乗り、家を出た。一方、猫探しの老人・ナカタさんも、なにかに引き寄せられるように西へと向かう。暴力と喪失の影の谷を抜け、世界と世界が結びあわされるはずの場所を求めて。
スプートニクの恋人
出版社:講談社
発売日:1999/04 単行本:309ページ
彼女はかなり年上の、すばらしく洗練されたビジネスウーマンに出会う。このワームホールをつきぬけた彼女は、村上の描くシュールでありながらも人間性の感じられる世界の登場人物として読者を引きつけ、今は教師となった、この恋をあきらめきれない青年を巻き込んでいく。
ねじまき鳥クロニクル
出版社:新潮社
第1部発売日:1994/04 単行本:第1部 308ページ、第2部 356ページ、第3部 492ページ
ねじまき鳥が世界のねじを巻くことをやめたとき、平和な郊外住宅地は、底知れぬ闇の奥へと静かに傾斜を始める。暴力とエロスの予感が、やがてあたりを包んでいく。誰かがねじを巻きつづけなければならないのだ、誰かが。
国境の南、太陽の西
出版社:講談社
発売日:1992/10 単行本:294ページ
「ダンス」から村上春樹の4年ぶりの長篇書下ろし小説。
一人っ子として、ある欠落感をもっていた始に、小学校時代、同じ一人っ子の女の子の友達が出来る。25年後、37才の時、2人は再会し、激しい恋におちる。
ダンス・ダンス・ダンス
出版社:講談社
発売日:1988/10 単行本: 上344ページ、下339ページ
『羊をめぐる冒険』から4年を経た1983年の春、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら、「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。
ノルウェイの森
出版社:講談社
発売日:1987/09 単行本: 上267ページ、下260ページ
1987年、37歳になった主人公の「僕」は、ハンブルク空港に到着した飛行機の中で流れるビートルズの「ノルウェイの森」のオーケストラを耳にして、18年前に死んだある女性のことを思い出す。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
出版社:新潮社
発売日:1985/6 単行本: 618ページ 第21回谷崎潤一郎賞受賞
村上春樹にとっては最初の書き下ろし長編小説。
静寂な幻想世界と波乱万丈の冒険劇、2つの物語が織り成す、パラレル・ドラマ。村上春樹、80年代の記念碑的傑作長編。
羊をめぐる冒険
出版社:講談社
発売日: 1982/10 単行本: 405ページ 第4回野間文芸新人賞
3作目の長編小説として文芸誌『群像』1982年8月号に掲載され、1982年10月に単行本化。1985年に文庫化、2004年に改訂版が出版された。「僕と鼠もの」シリーズの第3作。
村上春樹がジャズ喫茶「ピーター・キャット」をやめ、専業作家として初めて書いた小説。
1973年のピンボール
出版社:講談社
発売日:1980/01 単行本: 207ページ
デビュー作『風の歌を聴け』から9ヵ月後、文芸誌『群像』1980年3月号に発表された。第83回芥川賞候補作。同年6月に単行本化された。「僕と鼠もの」シリーズの第二作。
風の歌を聴け
出版社:講談社
発売日:1979/01 単行本:201ページ
群像新人文学賞を受賞し、1979年6月、文芸誌『群像』に発表。同年、芥川賞上半期の候補作品にノミネートされている。「僕と鼠もの」シリーズの第一作。同名タイトルで映画化もされている。